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夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)日記 > 昨日は、九州、佐賀県に。

昨日は、九州、佐賀県に。

2012年10月 5日

昨日は、九州、佐賀市での講演でした。日本弁護士連合会の全国大会での講演でした。
今まで、子どもたちを守るために、助けていただいたたくさんの弁護士さんと、久しぶりにお会いすることができました。
講演後、私のもとに、つらそうな目をした一人の若い女性がたずねてきました。彼女は、私に相談してきました。
「先生、私は、高校卒業後、夜の世界に入りました。夜の世界でたくさんの大切な友だちができました。でも、何人かは、覚せい剤や薬物で病院や刑務所に。何人かは、男にだまされ自死を。夜の世界は、嘘の世界。哀しい世界でした。でも、そこで生きる子たちは、そこに追い込まれてきた子。みんな必死で救いを求めながら、結局は、闇に飲み込まれていく。私は、彼女たちを助けたくて、昼の世界に戻り、今は大学生です。法律を勉強しています。弁護士になって、彼女たちを助けるために、夜の世界と戦うために」
私は、彼女にいいました。
「うれしいです。でも、今、君が潰れそうな気がしています。まずは、無理をせず、すべてを一人で抱え込まず、君自身が幸せになることです。幸せな人しか、だれかを幸せにはできません。今日ここに来た、多くの弁護士の方々が、子どもたちのために、夜の世界の子どもたちのために、戦っています。それを信じて、まずは、昼の世界で、自分の幸せを求めてごらん」
彼女は、泣いていました。
多くの人は、夜の世界の子どもたちを、責めます。嫌います。それどころか馬鹿にします。でも、そんな夜の世界の子どもたちをだれが利用し、食い物にしているのでしょうか。夜の世界に飲みに行き、女の子を側に侍らしているのは、昼の世界の大人たちです。夜の世界の女の子のからだを買っているのも、昼の世界の男たちです。昼の世界の大人たちが、夜の世界に行かなければ、夜の世界は存在できません。夜の世界を、支え栄えさせているのは、結局は、昼の世界なのです。哀しいことです。

そういえば、昨日幸せなことが一つありました。若い弁護士さんが、私のところに来てくれました。
「先生、先生の本は、漫画を含めてすべて読んでいます。そして、少年事件で関わるすべての子どもたちに、差し入れしています。先生、すごいです。先生の本、特に、漫画の「夜回り先生」を読むと、若者たちが泣くんです。こんな先生と、出会っていたら、自分は、こんな事件は起こさなかったと。そして、こころを開いてくれます」
うれしいことばでした。もっともっと夜回りをしなくてはと、背中を押されました。

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