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夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)日記 > 神奈川県の私立高校一年生の万引き事件ついて

神奈川県の私立高校一年生の万引き事件ついて

2015年3月12日

昨日は、東広島市とたつの市での日本の講演でした。
夜は、神戸、三宮にホテルを取り、久しぶりに、三宮周辺を「夜回り」しました。
夜、11時にスタートしたのですが、かつては青少年のたまり場だった三宮駅前の広場も、トアロードも、元町も、東門街も、子供たちの影はありませんでした。うれしいことですが、完全な空振りでした。
昨夜は、午前1時半に「夜回り」を打ち切りましたが、その後が大変でした。夕食を食べていなかったので、食べる店を探しましたが、それも空振り。夜の町は、未だ不景気です。早く店を閉めてしまうようです。
ところで、一つ違和感を感じていることがあります。私の住む神奈川県のある私立高校の一年生複数が、万引きをして、それを高校が知ることとなり、高校が、教員と親とでそれらの万引きをした店に謝罪に行き、賠償し、そして、校内謹慎という形で指導をしていくという事件が報道されました。これは、おかしい。私は、かつて定時制高校の生徒指導担当の教員でしたが、生徒が万引きをした場合は、当然親と謝罪に出向き、そして、賠償しましたが、それと同時に、所轄の警察にもそれを通報し、多くの場合は、家庭裁判所で審判をしていただきました。当然、学校として、退学処分はせず、継続的に指導し、この子の更正に努めるので、寛大や処分をというお願いはしましたが。
万引きは、窃盗という、他者の生活権と生存権を侵害する立派な犯罪です。それを、学校が、警察に報告せず、許したり裁くことは、認められることではありません。もし、この高校が通報していたとするなら、通報を受けた警察が、家庭裁判所に通報することなく、勝手に許すことのできるものではありません。法律は、学校や警察がかってに判断して、その状況によって、自分たちで判断していいものではありません。
これを、高校の美談としている人もいるようですが、それは違います。
私の関わった子供たちの中には、家庭が崩壊していて、食事も与えられず、そんな中、食べ物を万引きし、そして、児童自立施設や少年院に送られた子供たちも、たくさんいます。
この高校は、私立高校。たぶん今回の子供たちの多くは、恵まれた家庭の子供たちでしょう。でも、おかしい。恵まれた家庭の子供たちは、こうして許され、貧しい家庭の子供たちは、厳しい罰をうけることがある。こんなことは、日本で許されることとは、思えません。
私は、あえていいたい。この万引きに関わった子供たちに。明日のために、警察に自首して、そして家庭裁判所で、きちんとした審判を受けてほしいと。家庭裁判所の調査官に介入してもらうことで、君たちの中にある、あるいは君たちの家庭内にある問題、そのために君たちが万引きしてしまうことになった問題を解決してほしいと。
今回の高校及び、関係した機関のしたことは、この国の法律を、見せかけの優しさで汚してしまった許せない行為です。今からでも、遅くありません。司法機関にきちんと介入してもらうべきです。

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