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夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)日記 > 相模原市の事件について

相模原市の事件について

2016年7月31日

相模原市の施設で、悲しい悲惨な事件が起きました。
一人の自己中心的な青年が、かつて自分が勤務していた施設の人たちを殺傷しました。
彼は、今年の2月には、公然と今回の事件を起こすと言うことを、公開していました。そのことを、警察本部も所轄の警察署も、相模原市や神奈川県も、施設も把握していました。それでも、防ぐことができなかった。ただ、薬物性の精神病のためとして、措置入院をさせ、わずか12日間の治療で完治したとして、退院させました。その後の対応について、関係各機関の連携や対応を作ることなく。
私は、ずっと違和感を感じています。それは、彼が本当に精神的な病だったのかということです。実は、単純に、自分の現在の状況や職場での仕事に対して不満を持ち、その不満が増長し、憎悪と変わり、そのような中、障がいを持っている人たちを殺害することが、社会正義になるという、ありえない理屈を自分の中で勝手に作り、自分の行為を正当化して、犯行に及んだのではないでしょうか。すなわち、彼は、単なる自己中心的な殺人者にすぎないのではないかということです。
精神保健福祉法は、自傷・他害のある人に対して、措置入院をして強制入院させ保護することを明記しています。しかし、この他害は、精神的な症状から凶暴になると、その時に周りにいる不特定の人を、傷つける怖れがある場合のことで、今回のように、殺害する対象をきちんと決めている場合は、そのことをきちんと判断できている以上、精神的な問題を主因としてその対応に、医療で対応することより、警察などの司法で対応すべきではないでしょうか。
実際に、爆破予告や殺害予告をした、多くの人たちが、きちんと警察によって逮捕されています。今回のケースは、それと同様に扱うべき問題ではなかったのでしょうか。
阿部首相は、今回の事件を受けて、厚生労働省や関係省庁に、精神保健福祉法の、見直しを含めた検討をするように指示しました。私は、時期尚早と考えます。それどころか、私が関わっている多くの精神障害者の人たちの現況を勘案するかぎり、危険だと感じています。まずは、今回の犯人のきちんとした取り調べと、専門家による分析の結果を待つべきです。
また、この事件以後の神奈川県、相模原市の動きには、怒りを覚えています。私は、事件直後から、何人かの国会議員や神奈川県会議員、東京都議会議員に、施設に残っている方々のすみやかな他施設への保護をお願いしてきました。あの惨劇のあった施設で、しかも大切な仲間たちが殺害された施設で、不自由で厳しい日々を一日でも、施設の人たちに過ごさせたくないという強い思いからです。この対応が遅すぎます。やっと昨日から動き始めたようですが、あまりにも遅すぎる対応です。黒岩知事は、事件直後に自ら現場に行きました。彼は、現場で生き残った人々に会っているはずです。また、ひどい惨状も目にしているはずです。それでも、すぐに動かなかった彼は、現場で何を見、何を感じたのでしょうか。彼の感性の鈍さに腹が立ちます。しかも、相模原市長にいたっては、姿や影すら、一言の発言すら見えません。いったい何をしているのでしょうか。
悲しい事件、悲しい関係機関の事件前後の対応、防がなくてはならない事件でした。

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