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夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)日記 > また哀しい事件が起きてしまいました

また哀しい事件が起きてしまいました

2017年5月 2日

仙台市で、一人の中学生の男子生徒が、自らいのちを絶ちました。いじめが原因です。
しかし、仙台市教育委員会の教育長や4月に赴任した校長は、当初はいじめについては、生徒間のいざこざと話し、その都度解決していたと話しました。解決していたなら、この生徒はいのちを絶たなかったはずです。昨年、二度にわたって、いじめについての、学校が行ったアンケート調査で、いじめを必死に訴えていたにもかかわらずです。また、机の上に「死ね」という落書きがあった事実を知っていたにもかかわらずにです。許せないことです。
まずは、教育長、前校長、現校長、そしてすべての教員は、あの日、この生徒が学校を抜け出して歩いた道を、一人で歩いて欲しい。一歩一歩登っていったマンションの階段を、彼が、どんな想いで歩んだのかを考えながら、登って欲しい。そして、彼が、最後にどんな想いで最後の景色を眺めたのか、それを見て欲しい。もし、人のこころが、良心が、彼らに残っているなら、嘘はつけないはずだし、真実をきちんと遺族の方に伝えることができるはずです。きちんと責任を取らなくてはならないことも、わかるはずです。
また、彼の中学の生徒たちにはお願いがあります。まずは、君たちが知っているいじめについての事実を、勇気を持って彼のご両親に話して欲しい。先生たちに、教育委員会の人たちに話す前に。どれだけ、彼のご両親が救われるか。
最後に、彼をいじめた覚えがある生徒は、きちんと自分の親にそのことを話して、彼のご両親に謝りに行って欲しい。そうしたところで、彼は戻っては来ません。でも、自分のこころに、彼をいじめて、死に追いつめてしまったという罪悪感を一生抱えて生きることは、絶対に辞めて欲しい。君たちの明日のためにも、したことはきちんと償わなくてはならないのです。
また、私の同業者である先生方にお願いです。私たち教員は、ただ子どもたちに知識を教えるだけではなく、子どもたちのいのちをお預かりしています。そのいのちを守ることができなかった。この事実をきちんと受け止めて、真実をきちんと公に話して欲しい。そうしないで、みんなで教育委員会の指導の下に、もし口を閉ざすのなら、あなた方は、教員をやる資格はないし、これから本当のこころの教育などできるはずもありません。
この生徒の死は、彼からの関わったすべての教員、大人たちへの、最後の精一杯の訴えです。それを無にするならば、仙台市の教育は終わったことになるでしょう。
宮城県警にもお願いがあります。生徒の机に「死ね」と書く行為は、器物損壊罪であり、脅迫罪でもあります。その事実を、学校内にとどめ警察に通報しないことは、厳しく言えば、犯罪の隠蔽です。また、いじめを訴えていたにもかかわらず、このような結果となってしまったことは、大きく解釈すれば、業務上過失致死罪にもあたると私は考えます。ぜひ、すみやかに動いてください。
仙台市内では、この三年間に、三名の中学生が、自らいのちを絶っています。偶然でしょうか。私は、これまでの、そして今回の市の教育委員会の対応を見ていて、とても偶然とは思えません。それをきちんと分析して欲しいと思います。こんな哀しい事件を二度と起こさないためにも。
また、今いじめによって苦しんでいる日本中のすべての子どもたちにお願いです。相談できるのは、学校だけではありません。先生方だけではありません。君たちの近くには、法務省の人権擁護局があります。警察署もあります。また、私の所もあります。まずは必ず勇気を出して相談してください。君たちの回りには、たくさんの君たちを守ろうと敷いてる人たちがいます。それを忘れず、声を出し、様々なところに相談してください。新聞社でもテレビ局の番組宛でもいいです。絶対にいのちを絶ってはいけない。救いを求めて下さい。

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