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夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)日記 > 広島、岡山へのボランティアを考えている人たちに

広島、岡山へのボランティアを考えている人たちに

2018年7月16日

私が、教えている京都や大阪の大学生や若者たちを、今回の大雨による被災を受けた岡山や広島の被災地にボランティアに送ろうと動き続けてきました。
この三連休多くの若者たちが被災地に向けて出発しました。
しかし、現地に到着するのにかかった時間は・・・。道路網は生きていますが、どうみても野次馬の人たちや、多くの個別のボランティアにきた人たちの車で、大渋滞です。自衛隊や警察、消防署の緊急車両まで大渋滞の中に。考えれません。
今、被災地へのボランティアを考えている人たちにお願いです。
このような災害の場合、まず、第一は、救助、そして間に合わなかった場合、被害に遭った方々の保護です。ご遺体の回収を含めて。これにボランティアの人たちができることはありません。これは、まさに専門の人たちの仕事です。
第二は、復旧です。道路や電気、水道などのライフラインを元に戻すことです。これにも、ボランティアの人たちにできることはありません。
そして、その後に、復興です。これこそが、ボランティアの出番です。ごみを整理し、土砂を整理し、できる限り元の状態に戻す。
実は、今被災地で、この三つが同時進行しています。国や行政の怠慢です。何も、見えていないまま、ただひたすらボランティアを被災地に送ろうとしています。これが、とんでもない混乱を現地で生み出しています。
今、現地は多くの地域で復旧のレベルです。今ボランティアに行ってくださるのなら、ぜひ、救助、復旧が終わった地域に行ってください。しかも、できれば、今は、待ってください。皆さん方を、きちんと組織的に受け入れることができる体制を、各被災自治体が作り、きちんと指示できるまで。
私は、東日本大震災、熊本大震災と、大きな災害の復興に関わってきましたが、今回は、いやまたもと言うべきかもしれませんが、国も自治体も混乱しすぎています。指示系統がきちんと整理できていません。
高校生たちが、大切な仲間を探していることが、マスコミで報道されています。たしかに涙が流れるほど尊いことです。高校生たちにありがとうといいたい。でも、これは、あってはならないことです。危険な場所で仲間を探す。これは、本来専門家のやるべき仕事です。これを美談とするマスコミ、それを指導する教員、許すことができません。これは、私たち大人の仕事で、いくら子どもたちが望んでもやらせてはいけないことです。
私は、東日本大震災の時、たくさんの学生や若者たちを被災地に連れて行きました。でも、彼らにやってもらったのは、復興の手伝い、つまり泥だらけの学校の清掃です。彼らの中には、沿岸部で、ご遺体の収容に入りたいという若者たちもたくさんいましたがすべて拒否しました。
今回の、被災地の混乱。許せません。国がやるべきこと。地方自治体がやるべきこと。私たち国民ができること。それが、混同しています。そんな中、安倍首相をふくめ担当大臣以下、自治体の首長まで、何の指示も出ていません。くずてす。
私は、明日から関係各大学に話します。一切のボランティアを現状では出すなと。今は、救助、復旧の段階で、今行ったところで、ゴミ拾いしかできないと。そのゴミをどこに始末するかも決まっていず、道路に散乱し交通の邪魔になっていると。
この国は、ひどい国になりました。大雨が降り警報が出ている中で酒を酌み交わす愚か者。明日、自分が死刑を宣告した7名が死刑を執行されるにもかかわらず、酒を酌み交わす馬鹿者。語るに落ちます。
私は、日本に疲れました。

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